昔、私の服の師匠が教えてくれたこと。 「はじめてチャレンジするジャンルの服は、まず鏡の前で3分」 じーっと自分自身を見つめるのだ。 見たことのない自分・見慣れない服に対して受け入れ体制を整える時間。
そう、これが新しい世界を広げてくれる魔法の儀式。

自分のワードローブにない「色」をはじめて足した時のドキドキ。
何度も鏡の前で確認して、置いたり、持ったりと何時間もお店で悩んだこと。 今でも記憶の片隅に大切にしまってある。

UNICA(ユニカ)の60接結カーディガンは、杢の暖かみと 新鮮なカラーが上手く共存した、毎シーズン人気の高いアイテムの1つ。 “差し色要員” として思い切ったカラーを試せるのもカーディガンの醍醐味。 明るい色を1枚羽織るだけで、気分が明るくなるから不思議。

生地には、表地と裏地の2枚の織物を重ねた『接結』という技法を取り入れ、 中に空気の層をつくり、体温調節をしやすくしている。 2枚の生地を重ねている時点で厚手のイメージを持たれるだろうが このカーディガンには60番手という、極細の糸を使い、薄く軽い、 とろけるようなフワフワの肌ざわりを味方につけた。

背中の当て布には、それぞれの個性に合わせた生地をセレクト。 昭和モダンに、北欧風とどれも「着ているとき」と「脱いだとき」の 秘密の楽しみがあるデザインに仕上がっている。

いつものマンネリスタイルから抜け出せるカラーカーディガン。 温度調節が難しい、これからの季節にも出番が増えそな予感。 ファストファッションが定着してきている今だからこそ、 ほんの少し奮発して、大切に着たい「いっちょうら」にしてほしい。