そんな発見が沢山できるコンベックスが大好きだ。子供心だけでなく、大人心をもくすぐる。
元の作品をネタとして、別の作品に見事に昇華しているパロディグラフィックの数々。
ブランドスタートからもう17年。こんなにパロディのデザインって思いつく？？って毎回ビックリする。

この春夏もロックバンドのアルバムジャケットや一流ハイブランド、ストリートブランドにビッグな飲料メーカーに懐かしのゲームなど、数えだしたらキリがないほど。
そこにアイコンのミュータンを絶妙なバランスで入れ込み、懐かしさと新しさがクロスオーバーしたアイテムに溢れている。

デザイナー有井さんの頭の中を覗いてみたい！そう思ったことが何度あるだろう。
しかも以前聞いた話によると、彼は仕事の時間外にデザインのことを考えることがないんだそう。
(そ)んなわけないっ！正直そう思った。されど、実際にそうらしい。

彼は普段何気なく見ているモノ、目に入ってくるモノを無意識の内に、頭の中のアイデアボックスにひょいひょいっとキャッチしては入れていっているのだ。
CMや広告、街中にあふれているロゴ、トレンドや音楽など、これ好きだなとか面白いと感じたモノなんかを。
そして仕事中にそのボックスの中から自由に取り出しては、新しいモノとして生まれ変わらせるのではないだろうか。

どうやって無意識でそんな器用なことができるのか。だって目から自動的に入ってくる情報なんて多すぎて、少しでも意識しておかないとすぐに忘れるものではないのか。
わぁ、なんかそんなのカッコよすぎるじゃないか！
こういうことができる人は物事の良い面や長所を見つけるのを即座に見つけられる。なんでもプラスから入れるポジティブそんなイメージがある。
大げさに言えば、道端に転がっている石を見ても、イイところ、カッコイイ面を見つけられるそんな感じ。

そう、変わり映えのしない平凡な毎日、あぁつまんないな、じゃないのだ。
その変わらない毎日、平凡な毎日の見る角度を変えるのも面白味を見つけるのも自分なのだ。
大好きなミュータンがそう私に教えてくれた気がする。